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2004 May


2004年5月19日 ROLEXサブマリーナ

私は時計が好きである。なかでも機械式すなわちクォーツではない時計が大好きだ。電池で動く時計など時を刻む資格などないと思っている。そんな私であるが、以前所有していた時計は・・・

1960年製 オメガシーマスター
1960年製 IWCオートマティック
1993年製 ジラールペルゴリシュベル
1995年製 ブライトリング

などを所有していた。特にジラールペルゴは友人に頂いた手巻きの貴重なモデルだったが、これらすべてが借金の返済のために私の手元から離れていった。現在手元にあるのはセイコーの自動巻きモデル、オリスのクロノグラフ、そして左の写真のROLEXサブマリーナである。

ROLEXは最近ある事情(注1)で手に入れたものであるが、そもそもROLEXなど興味がなかった私である。メルセデスやトヨタみたいで、なんか日本人の好みにピッタリの時計っていうイメージで、たとえ財力があっても絶対に買わないだろうなぁって思っていたのがROLEXなのだ。ジラールペルゴの美しいリシュベルトノーに比べたらなんともつまらん時計がROLEXだった。

ところが、これがイイのである。1996年製のサブマリーナ(ref.16610)であるが、完璧な道具であるといえる。正確(日差+-2秒)に時を刻み黙々と仕事をしているのである。そう、つまり道具なのである、私にとってクルマはライフスタイルすなわち自己主張の手段であり時計もそうであったはずである。だからROLEXは避けてきた。しかしサブマリーナを最近はめるようになってその考えがもろくも崩れてしまった。

ベゼル部分の直径が40mmもあり、重さも130gほどでずっしりと無骨なサブマリーナではあるが、一切の無駄がない完璧な道具なのである。その隙の無い道具でありながら、繊細で緻密な秒針の動きには感心しきりである。こうなるとラテン気質な私である。イイと思ったらとことん惚れる。つまりこのサブマリーナに惚れてしまったのである。今や寝るときも風呂に入るときも(300m防水なので頭を洗ったついでにサブマリーナを洗う!)肌身離さず腕にはサブマリーナという状況になってしまった。

で、ROLEXをはめるようになってから気付いたんだけど、巷にはROLEXはめてる人って実に多いってことに。20歳そこそこのガキンチョが緑ベゼルのサブマリーナはめてるんだもん。あれって実売60万円くらいしたはずなのに、不思議だなぁと思ってると、なんとほとんどパチ(偽物)らしいのだ、これが。試しにヤフオクで調べてみると、あるわあるわ。パチのオンパレード。その多くが15000円くらいで、これでもか!ってくらいある。なぁーるほどねぇ。と感心してたら、身近にヤフオクでパチ買ったヤツがいて見せてもらうと、これが私の本物とまったく変わらない(見た目)のだ。おまけに時計本体サイドにref番号やシリアル#の刻印まであるのだ。普段使うなら十分じゃんって感じ。私も正直欲しいと思ったくらいである。

が、偽物は偽物である。偽物をはめているのは本人だけが知っている。電車に乗っったとする。隣の人が、見た目同じROLEXをはめている。自分のは偽物、でも彼のは?「本物かなぁ。。。」たぶん自分のと同じ偽物だろうなぁ。。。って思考が忙しく頭の中を駆け巡るはずである。これってすっごく貧しいと思う。視点が偽物を主語にしているからである。私は「どーせ偽物だろう」と思うのだ。この違いは大きいな。こちらは余裕だもんね。あちらは「ひやひや」だぜ。

ともあれ、サブマリーナを腕につけるようになって、そんなことまで考えるようになってしまった。

(注1:)借金まみれの私であるが、友人に貸しがあったのである。ま、金銭の貸し借りではないが、それに類した貸しであった。私の友人は「お前には義理がある。義を見てせざるは勇なきなりだ。俺は男を捨てることは出来ない。だからこの時計を受け取ってくれ」ということで、サブマリーナが私の手元に来たのである。友人の義を踏みにじることは即ち私の男が死ぬということである。素直に頂いたのは言うまでも無い。

thanks my friend!

 
富士カメラ5


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