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2006年7月23日
写真のハナシ
私はかつて報道写真を撮っていた。つまりプロカメラマンとして写真を撮っていたわけである。が、プロカメラマンの定義は非常に曖昧である。ある意味誰でもなれる職業である。パソコンでフォトグラファー***みたいな名刺をつくればその瞬間プロカメラマンであるのだ。それでお金が稼げるかどうかは別であるが・・・

私の場合、1993年のある日、行き付けのカメラ屋で某新聞社のカメラマンと知り合ったのがきっかけであった。ちょうどJリーグが始まった頃で名古屋グランパスエイトの撮影を手伝って欲しいと言われ、二つ返事でその道に足を踏み込んだという、何とも志の低いスタートであった。翌日、サッカーの撮影などしたことは無かった全くの素人がゴール脇のプレスエリアで撮影である。観客席にいるアマチュアカメラマンの方々からすれば羨ましい限りだろう。特等席を与えられたプロの特権である。

ちょっぴり優越感に浸ったのは言うまでも無いが、隣を見ると400mmや500mmを構える本物のプロたちにビビッた。私は300mmである。私を誘ったカメラマンも500mmを構えている。なぁに、何もそんなに長いレンズじゃなくても、引きつけて撮ればいいじゃん!って強がりながら撮ってみたが、これがケッコウいけたのだ。メインのF4Sに300mm、サブのF3HPに80-200mmズームで私はプロ初仕事をちゃぁんとこなしたのだ。

ま、そんな過去のハナシはともかくとして、プロとはどういうスタイルで仕事をするのか?である。特にスポーツ・報道カメラマンであるが、アマチュアと決定的に違う点がある。それは、記録としての写真つまり、伝えることを目的としているという点、さらに、その瞬間その現場に撮影者である自分が「居た」ということを記録することである。一枚の写真にこめられた撮影者の意図はこの2点なのである。この2点を言い換えれば、「使命感」となるであろう。それが報道カメラマンである。風景やポートレイトを専門とするプロカメラマンとは一線を画すのが報道カメラマンであるといえる。

私の写真の良し悪しは別として、プロ時代に私の身体に叩き込まれた先の使命感は未だに消えていない。ブログの方で紹介した明石のJR朝霧駅歩道橋事故の写真もそんな思いで撮影した。

ブログやmixiやコチラとややこしいが、私の写真は「伝える」ことより「そこに私が居た」ということを記録しているのかな。
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2006年7月、日曜日は決まって実家へ尚吾と出かける。実家に置いてある自転車に乗って散歩。庄内川堤防に自転車を止めて梅雨時のわずかな晴れ間を楽しむ。「きれいな雲だね」
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庄内川堤防は、2000年の豪雨による災害のあと堤防補強工事が進み様変わりした。「暑いから、涼しいとこに行こうよ」
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男は根性!とばかりに新川堤防に移動。二人とも汗びっしょりである。普段、スーツ姿で汗に耐えるのとは違い、汗をかこう!と思ってかく汗は健康的である。「なんか飲もうよ」

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尚吾の言うことを聞いて実家に戻る。実家の裏庭。朽ち果てそうな風景に私の歴史がある。「パパ、ウメジュース飲む?」
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ウメジュースではなくビールを飲んでいると、突然の雨。雨が止むまで散歩は中断である。しかし実家に戻るのがあと10分遅かったら、この雨のなか私たちは途方に暮れていたであろう。「あぶなかったね」
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私が読書している傍らで尚吾が古いカレンダーで紙飛行機を作る。何機も作った紙飛行機を部屋の中で飛ばしまくるので読書どころではなくなる。「戦争ゴッコしようよ!」
 
富士カメラ5


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