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2005年8月5日 ドキュメント「復活である

●7月28日(木曜日)
私のもとに206RCの新古車が納車された。200数十万円のキャッシュを振り込んで一週間、ローンなど組める身分ではない。キャッシュで買うしかなかった。思えば2002年11月、悪夢の全損事故のときは人生のどん底であった。息子尚吾の貯金箱から500円玉を抜き取ろうとしたこともあったのだ。そんなどん底にいながら、206をもう一度買おうと誓った。実現できる根拠もなくただ強く思った。最近の言葉で言えば「そんなの、意味わかんなぁい!ってゆうか、ありえんしぃー」という具合なのだが、私にとっては、鬼気迫る信念といえるものかもしれない。願いは、思い続ければ必ず成就する。そう思いながら頑張ってきた。その結果がRCだ。

尚吾には「またプジョー買うからね」って言ってきたので、会社に納車された後真っ先に尚吾に見せに行った。尚吾いわく「羽根が小さいね。前のがカッコよかったよ」「羽根が小さいか?じゃぁ、走ってみようか?」ってことで、軽くアクセルを踏み込む。S16とは別次元の加速Gに驚く尚吾。だけではなく、私も驚いた。す、素晴らしい。。。

RCのバケットシートに腰を埋めながら、そんなに遠くない過去を振り返り静かに涙した私の胸中を尚吾は察してくれた。「パパ。日曜日ドライブ行こうよ」「よし、今度の日曜日、海行こうか?」「うん、海行く!」

尚吾と約束した私は夕方仕事で東京に向かった。RCで。ということでファーストインプレッションなのである。まずは中央フリーウェイにて約360km×2の走行から・・・

#1---at高速道路(名古屋〜東京往復800Km)
2003年12月のダイアリーにも書いてたけど、RCは他の206とは全く別のクルマであると断言する。その根拠を簡単に記すと・・・

1.ペダル配置
右ハンドルのプジョーに乗られている方には誠に申し訳けないが、左ハンドルというだけでペダルの操作性がまるで違う。S16に始めて乗ったとき「?」であったが、RCでは「」である。

2.エンジン・ミッション・サス
増大されたエンジンパワー、それを受け止めるミッション。実用域である1〜4速のギヤ比は、S16よりずいぶんクロスされており、スムーズな加速が心地よい。街乗りにおいて、横着な4速ホールドを試してみたが、トルクフルなエンジンに助けられて難なくこなしたのには驚き。そしてサスペンションだ。これは特筆に値する出来栄え!低速域では少々辛いゴツゴツ感だが、130km/hあたりでは誠にしなやかな足が顔をのぞかせる。細かな段差や路面の継ぎ目を何事も無かったようにキッチリと吸収する。猫足とは本来コレであろうと思われる挙動だ。峠ではどなのか?非常に興味深い足である。

3.バケットシート
レカロ製である。着座位置が若干高いがまぎれもなくレカロのバケットなのだ。デザインがイイのは言うまでもないが長距離を運転するとその素晴らしさを実感できる。体への負担が極めて低く、正確なドライビングポジションとあいまって、座るだけで嬉しくなる逸品である。

ということで、エンジン・ミッション・サスペンション・シート。それらが高度に調和しているのがRCである。どれをとってもハッタリではなく、必然というキーワードで調和されている。それだけ完成度が高いのだ。

RCが発売されたのが2003年。2001年以降2年連続してWRCチャンプを獲得した際に開発されたのがRCであると推察できる。ゆえに気合と遊び心が交じり合った開発者のココロを感じるのだ。実際乗ってみての第一印象は「プジョー純正のチューニングカー」である。イグニッションをONにする。と、「えっ?マフラー変えてる?」って感じのエグゾーストサウンド。Devilマフラーなんかより、よっぽど刺激的なサウンドが・・・。そして走り出して再び「えっ?、サス、これノーマル?」って感じの堅さ。しかし、しなやかに段差をクリア。調子に乗ってコーナーに入れば、「うっそー?曲がるじゃん!こんなスピードなのに」と、驚くことばかり。

追記(燃費)
28日-29日は90%以上高速道路を走ったのだが、燃費(普段計ったことはない)計でみてみる12.9らしい。

●7月30日(日)
#2---at街乗り
尚吾と約束した海へ出かける。行き先は知多半島野間海岸。尚吾が高速道路が嫌いなので、知多半島有料道路までは名古屋市内の下道を走った。ストップ&ゴーの繰り返しで久しぶりのミッション車、しかも左ハンドルに戸惑いが無かったといえば嘘になる。で、感想であるが、足が硬い!ということ。タイヤが40扁平なのもあるが、ショックアブソーバーがかなり強化されなおかつスプリングレートも上がっているはずである。市街地の荒れた路面で40km/h走行くらいだと、正直辛い!以前乗っていたS16など比べ物にならないくらい「別人格」の足である。エンジンフィールはすこぶる快調。なんの不満もない。ただS16より多少短くなったシフトストロークだが、やはりグニャっとしててチョッピリ不満。ちなみに燃費は10.9と出た。S16よりイイような気がするなぁ。。。

●8月1日(月)
#3---at福井県〜神戸出張
仕事で福井県の小浜市へ出向く。夕方までに神戸三宮まで行かなきゃならないので、RCで出かけた。今回も高速道路がほとんど。今回は高速安定性を試してみた。エンジンのパワーアップにより、5速2000回転あたりからでも難なく吹けあがりグングン加速するエンジンに感心。某所にて170km/hまで加速したが、ステアリングに妙な不安感は全くなく、片手運転で余裕でタバコに火がつけられた。だいたい130km/hくらいで走ったのだが、やはりサスは秀逸である。路面の段差などものともせずピタリと安定。RCに限っては、ローダウンサスなど絶対に入れてはいけないと判断。

仕事を無事こなして夕方ホテル入り。POOBの芳さんに紹介いただいたmiyabiさんと連絡をとる。翌日の峠行きの打ち合わせである。午後7時晩飯を食べてぶらりと表六甲に出向く。前後にクルマがいない瞬間を見計らってちょっぴり攻めてみる。ESPが作動しているからか以前試乗したRCと違って全くタックインしない。コーナーリング中に路面の段差があろうが、グィっと回っていくのだ。たぶんESPをオフにすれば、いっきにケツがすべるのだろう。そんなことを考えながら2往復。これはちょっと手強いぞというのがRCにて初峠での印象である。

●8月2日(火)
#4---at蕎麦&峠&温泉
午前10時にG5というSHOPで元峠のスペシャリストmiyabiさんと待ち合わせ。噂のG5製カーボンボンネットが素晴らしい!G5店内にてお互い自己紹介をし、蕎麦屋を目指す。行路は勿論峠道。miyabiさんの後ろについてお互い行儀良く峠をとばす。miyabiさんの信念は「絶対に車線を越えない」。私もそうなのだが、miyabiさんの車線内でのライン取りに感心しながら蕎麦屋を目指す。

で、蕎麦屋に到着。絶品の蕎麦を肴にRC談義。miyabi号は給排気に手が入っているが、やはり足については私と同じ意見。ただ、15インチにインチダウン!理由はSタイヤを履くためというのが彼のこだわり。ブラックの鉄ちんホイールとカーボンボンネットが「ただものではない」雰囲気をかもし出しているのが特徴。

次は「温泉!」蕎麦屋からちょっと走った先にあるりっぱな天然温泉に浸かる。この温泉に浸かるためにmiyabiさんは、エアコンを切って汗だくになりながらここまで来たのである。炎天下の中露天風呂に浸かった後、30度の源泉でクールダウン。初対面なのにイキナリ裸のお付き合いである。温泉を出た後、miyabiさんと再会の約束をして私は名古屋に向かった。

●8月3日(水)
#5---at香川県出張
本来であれば8月2日に神戸あるいは香川に宿泊というのが私の行動パターンなのだが、なんと忘れ物があったのだ。しかたなく名古屋に戻り早朝から香川県に向かう羽目に。。。ま、RCだからいいか?

ということで、午後1時高松着。即効で商談を完了させ、とっととホテルに移動。いくらRCがイイといってもさすがに疲れが溜まっている。ホテル付近のレストランで食事しゆっくりと風呂に入り寝ることにする。

●8月4日(木)
#6---at高松〜東さぬき〜淡路島
十分に睡眠をとって体を休め早朝起床。仕事は頑張って昨日のうちに片付けた。さぁ、名古屋に帰ろうっと!ということで、休息(過酷な状況の私とRC)が必要だろう。とりあえず神戸まではできるだけ下道を走ろう。高松市内のホテルを出て瀬戸内海側の国道を気ままに走る。途中セルフの讃岐うどんを食った後、あちらこちらへ寄り道。知らない土地っていいなぁ。リラックスしながらいちいちRCを停めて写真を撮る。





海と山がふんだんにある四国。206は絵になるなぁ・・・道路の段差に悩ませられながら写真を取りながら淡路島に入る。淡路島では太平洋側の国道をひた走る。

その国道だが、下の写真のごとくまさに海岸を走るのだ。太平洋の荒波のしぶきがRCを直撃。名古屋に帰ったら洗車しなきゃ!



ということで、仕事に、遊びに、206RCはオールマイティにこなしてくれる私の相棒となったわけである。このドキュメントが皆様の参考になるとは思えない。が、クルマとはこういうモノであるということだけは伝えたい。

 

富士カメラ5



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