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1999年5月のある日、会社の机の上にプジョー206のパンフレットが置いてあった。同僚に小山というヤツがおり、私がその昔205に乗っていてそれを手放して以来、社用車で悶々としたカーライフを送っていることを知っていた。
そんな私を見て、ブルーライオン栄に勤務する松谷という彼の友人から206のパンフレットを手に入れ私の机に置き、寝た子を起こそうとしたのだった!
205を手放して以来、我が人生において二度と車道楽に陥ることはなかろうと悟りの境地にいたのに、思わぬところに落とし穴があった!

熱く心がたぎってくるのを抑えつつページをめくると、106や306にあるS16が載っていない。205でいうならS16はGTiである。205GTiに乗っていた私は必然的にS16でなければいけない。小山には申し訳ないが「なぁんだ」とばかりに落胆しパンフレットを机の中にしまいこんだのであった。
そして、そのまま「起きた子」は眠るはずであった。
そう、眠るはずだったのである。

が、数日すると今度は206の価格表が机の上に。「しつこいやっちゃ」と思いつつ見てみると、
ある!ある!あるではないかぁっ!
S16があったのである。だめだ、あぁ、だめだ。起きたぞ。もう完全に起きた!絶対買う!と決心し、営業に出ていた小山を呼び戻し松谷さんに見積りをだしてくれるようお願いしたのであった。すぐにFAXで見積もりが届いたが、見積もりがあろうがなかろうが買うことに迷いはない。色をどうしようか迷っていると「7月に日本に入ってくる船便に間に合わなくなりますよ」と松谷さんに脅かされとりあえずS16ムーンストーングレーをオーダー。

こうして、私の車道楽が再び始まったのであった。
物語のはじまりです。

P.S.
ちなみにこれからプジョー206を購入しようとお考えの諸兄、内容を参考にしようと思うなかれ。私の文面にみなぎる熱意を参考にされたい。

2002年11月、不慮の事故によりS16を失い失意の2年強を経て2005年8月、念願の206RCにて私は復活した。
 

富士カメラ5



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